ギャンブルは中毒性があり、お金の価値が分からなくなるリスクがあります。

ギャンブル依存症のリアル

男性のシルエットと灰色の渦

軽度のギャンブル依存症の人は、「本気を出せばいつでも止められる」などと簡単に考えている方が多いのではないでしょうか?
また、ギャンブルをしない人が依存症で苦しんでいる人を見ると「遊んでいるのだから自業自得」と思うものです。

 

しかしギャンブル依存症は実際になった人じゃないと分からない恐怖があり、頭の中では分かっていても投資を止められない薬物のような中毒性を持っています。
今回は、使ってはいけないお金に何度も手を出して、最終的に債務整理をしてしまった田中さん(仮名)42歳のリアルな体験談を紹介いたします。

 

分かっていても止められない

最初の失敗

最初の失敗はパチンコを打っていた時のことです。当時はパチンコ全盛期で新装開店する大きなイベントが頻繁に行われていました。
事前抽選で台を確保して今日は絶対に勝てると確信した日に朝から5万円をストレート負け。
周囲には台が空くのを待つハイエナが大量にいます。財布の残金は2千円と小銭が40円程度。

 

天井のないパチンコは追加で2千円回しても勝てるチャンスは低く、諦めて食事をとって電車で帰れば良かったものを、残りの全財産2千円を突っ込んでしまいました。
案の定2千円はあっという間に飲まれ、飲み物を買うお金もなく自宅まで2時間かけて歩いて帰宅しました。

 

借金する度胸すらないのに…

大きな失敗をしても、給料が入って財布にお金が補充されると再びギャンブルをやってしまう不思議な感情は言葉では説明できません。
こうして貯金を作れない状況の中でパチンコ・競馬・競輪などギャンブルの幅を広げ、お金を溶かしては次の給料日で投資金を補充する行為を繰り返す日々が続きます。

 

しかし、その時はまだ「借金だけは絶対にしない」と強く思っていました。そもそも小心者の私はギャンブル目的で消費者金融へ行く度胸もありません。
そんな私がギャンブルで借金をしたのは思わぬ落とし穴があったからです。
もちろん、こんな話を人に話せば落とし穴ではなく生粋のアホだと思われると思いますが、家賃・光熱費など必要な生活費に手を出したことが借金地獄の入り口でした。

 

消費者金融の窓口や無人申込機に行く度胸はなくても手物にあるお金だと、ギャンブルでヒートアップした中で気の緩みから手を出せてしまうものです。
もちろん、生活費に手を付ける時点で使ってはいけないお金で負ければ支払いが滞ることを理解しています。
それなのにギャンブルをしていると思考が麻痺して、投げやりな気持ちで手を出してしまうものです。

 

普通なら生活をかけた大勝負をしているので、お金に手を出す瞬間やギャンブルをしている最中はドキドキするものですが、既に感情が麻痺して何も感じずにギャンブルを続けていたのを覚えています。
さらに生活費に手を出して1~2万円程度でやめれば切り抜ける方法があったなか、一度使ってはいけないお金に手を出すと、そのお金は使っても平気なものだと錯覚してしまいます。

 

もはや軽く洗脳されている気分で、心の片隅にいる冷静な自分の正しい意見を悪魔の私が簡単にねじ曲げてしまうような感覚でした。
ギャンブルの軍資金で直接借金はしませんでしたが、結果的に生活費が払えなくなり消費者金融を利用したのが借金地獄へ陥ったキッカケです。

 

お金の価値が分からなくなる

最初の借金は少額だったのでボーナスで難なく返済できました。
しかし生活費をショートしても借金で乗り切る手段を覚えてしまい、ギャンブルの軍資金が給料のほぼ全額へ変化します。
次第に借金が膨らみ、給料を差し押さえされる事態に。立場が悪くなって仕事を辞めてしまい、最終的に自力返済が困難になって債務整理をしました。
末期の頃はお金の価値が分からなくなっていて、仕事をしてもらう給料のありがたみが全くなかったです。

 

仕事は日給換算で1~2万円にしかならず、その1~2万円はギャンブルをすれば短時間で消えてしまう。
それであれば、全てを失っても同じだといった感覚になっていました。
最終的にギャンブルも借金もできない環境になってようやくギャンブルをやめることができました。

 

共感できる人は要注意

赤文字でのWARNING

体験談を寄せて頂いた田中さん(仮名)ほど重度な人は少なくても、使ってはいけないお金に手を出す点など共感できることがある人は要注意です。
ギャンブル依存症は、間違っていると思っていても投資の手を止められなくなる中毒性があるので、早い段階で対策を講じるようにしてください。

 

依存症で人生を台無しにする人は、田中さんと共通の思考法を持っているものです。

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